潰瘍性大腸炎にはゴアサ!

こんにちは


秋が徐々に深まってきますね。


そんな中、


ローソンでマチカフェコーヒーをいただいたり、


本屋で楽しい本を物色したりと

いい休日でした。


で、


今日の本題。

潰瘍性大腸炎の話です。


近年

徐々に増えてきているという、この

潰瘍性大腸炎。

若者を中心に発症するので

著しく生活の質を下げます。

いやですね。

近年

この潰瘍性大腸炎やクローン病では画期的な注射薬が

開発されたことにより

手術まで至る重篤なケースは少なくなっているみたいですが

緩解期における基本的な治療薬としてはゴアサ(5-ASA)製剤が用いられます。

成分名はメサラジン。

このゴアサ、

飲む塗り薬

と言われています。

大腸に塗るような感じで表面的に効果を発揮します。

大腸ってのはウ〇コになる手前ですよね。

このゴアサ、

普通に投与してしまうと

標的部位(ウ〇コになる手前)に到達する前に

消化管上部に作用してしまいます。

そこで、

DDS(ドラッグデリバリーシステム!)の出番ですw

このゴアサをですね、

あらかじめ他の化合物と結合させて飲ませ

大腸で分解させてゴアサが作用するようにしたり、



いやいやそもそもをふわっとコーティングして、

徐々にコーティングが溶けて溶け出すシステムを作ったりとか、



そしてもっとすごいと自分が思ったのは

胃の中って胃酸があるんで酸性ですよね。

食べ物をドロドロに溶かすために。

それで、小腸、大腸に向かうごとにだんだん食べ物は中性になっていくんですよ。


で、


酸性では全く溶け出さない

中性でバンバン溶け出す製剤を作ったらアラ不思議、

胃や小腸では溶け出さず

㏗7付近になる大腸の入り口で徐々に溶け出す製剤の完成になるんですよ。

なんということでしょう!

到達不可能と思われたゴアサ製剤が大腸全域、それもS字結腸付近にまできちんと到達しているではありませんか!

これは素晴らしい!

(ちなみに、直腸やS字結腸付近には坐薬や浣腸でゴアサをぶっこむって手もあります)


これで潰瘍性大腸炎の緩解維持は出来たも同然です。





潰瘍性大腸炎は緩解期と活動期を繰り返す病気です。

症状がよくなったからといって、自己判断で中止せず、医師の指示に従って服用を続けてくださいね。


あるデータによると、

きちんと薬を飲み続けた人の2年間の緩解維持は9割、

飲み忘れが多かった人の場合は4割と言われています。

ぜひ、続けて飲んでくださいね。


ちなみにこのゴアサ、

飲む塗り薬と言われるだけあって

用量依存的に副作用発現率は上昇しません。

つまり、たくさん飲んでも副作用は増えない!

(効果は用量依存的に上昇します。)


ちなみに同じように炎症を抑える目的で使われるステロイドには、累積投与量と副作用発現率には相関関係があります。

なので短期間でスパッと使うのが基本です。


そういう意味でもこのゴアサは比較的安全に使えると言えますね。



ブログ訪問感謝いたします。



需要があれば指定難病医療費助成制度の回に続きます。

ないかw

ではまた!

ハーボニー偽薬事件

9/13に放送された

「クローズアップ現代」で

偽薬

のことが言われてました。

にせぐすり。

ハーボニーという、超高価な薬のボトルの中身を

ごっそり入れ替え、利ザヤを稼ぐという、

まあ手段は稚拙だが、犯人はまだ捕まってないらしい。

この薬、ボトル1本

153万円。

超高価っす。



ここで関係者としてはこの問題が二度と起こらないように対策を講じないといけないのだが

この薬に関して言えば、今後開封済みの瓶だけで流通している品は

ほぼ偽物と捉えられるし、かなり警戒されるだろう。

PTP包装に包装が変更されてるらしいが、

瓶で患者さんに渡す場合は、患者さんの目の前で開封するなどしないと納得しなくなるかもしれない。



今回は‘この程度‘の問題で済んだのかもしれない。

(実際に健康被害に遭った患者さんがいるかはわからないが)

問題は、もっと大がかりな組織が介入したとして

包装まで偽造して作った場合はもう一段階上の対策、

トレーサビリティの導入などが望まれるだろう。



どれだけやってもコンピューターウイルスと同じで絶対に防げるという対策は出来ないと思われるが、

現場の人間としては絶対的な監視の目を向け続けていきたいと思います。

この業界に悪の手が入り込むということは

健康被害に遭う患者さんが出てしまうということ。

絶対に阻止しなければいけません。

流通に関係する人間全員で相互監視の関係を続けていかなければなりません。



今回は以上です。



ブログ訪問、感謝いたします!

平成28年度処方箋様式改定と残薬確認手順の解釈について

もう平成29年ですが、、




こんにちは。

先日の記事で患者さんから

調剤の手順について

えらいお叱りを受けたという記事を書きましたが

詳細と結論を書きます。

詳細は

患者Aが当薬局に来局時、残薬を持参しており、

「この薬を見せたら薬局が勝手に処方日数を調整して

調剤してくれると聞いた」

というものでした。

処方箋は平成28年度から下のような記載が追加になっており、


保険薬局が調剤時に残薬を確認した場合の対応(特に指示がある場合は「レ」又は「×」を記載すること。)
□保険医療機関へ疑義照会した上で調剤
□保険医療機関へ情報提供


患者Aが持参した処方箋には保険医療機関へ情報提供、にチェックがありました。

上司に確認したところ、残薬調整には疑義照会が必要ということであり、

疑義をかけて、投薬しました。

ところが患者Aは

「医療機関とこちらで話はついている。

問い合わせなどいらないことをするな。

残薬をみて調節して(投与日数を変えて)調剤すればいい。

また次回も問い合わせをして(疑義をかけて)投薬するようなら

薬局を変える」

と、かなりご立腹されて帰られました。

恥ずかしながら、私も勉強不足でなぜ問い合わせをしてからでないと

調剤できないのか明確な返答が出来なかったのですが、下記にその答えが

はっきり出てました。



平成28年度診療報酬改定『Q&A』(その1)
2016/3/5 日本医師会
※ 本件についてはすべて厚生労働省当局に確認済みのものである。

〔残薬確認〕
Q.処方せんの様式が変更され、保険薬局が調剤時に残薬を確認した場合の 対応を記載する欄が設けられたが、処方医が必要と判断した場合は、「保険 医療機関へ疑義照会した上で調剤」と「保険医療機関へ情報提供」のどち らかを指示するのか?

A.そのとおり。薬局で残薬確認の必要があると処方医が判断した場合、処 方せんを使って薬局に指示することができるようになった。

Q.処方せんの様式が見直され、残薬に係る医師のチェック欄が設けられた が、薬局が処方医の了解なく投与日数を変更することが可能となったもの ではないと理解してよいか。

A.そのとおり。


要するに、

前提として、医師には処方権というものがあり、薬剤師が問い合わせなしに

処方内容を変えることは出来ないのです。

残薬があった場合、疑義照会をして、処方日数を変更するか、もしくは残薬の数量を確認して

医療機関にその数量を報告するように、医師が薬剤師に指示出来るようになったというのが

この処方箋の追加文章の正しい解釈のようです。

お互い、そして患者さんにとってもメンドクサイシステムなのでしょうが、

ルールはルールなんでしょうがないですね。



では本日は以上です。

読んでいただいて感謝してます。